事業活動の自由

11月3日、キンドリル (Kyndryl) 社がIBMから正式に分社化され、ニューヨーク証券取引所(NYSE)に上場されました。以下のリンクから、キンドリル社のCEOマーティン・シュローター氏のインタビューが見られます。

IBM spinoff Kyndryl begins trading: ‘We have now complete freedom of action,’ CEO says

このインタビューの中で、マーティン・シュローター氏は、何度か「事業活動の自由 (freedom of action)」という言葉を使っています。

「当社は、今、他のハイパースケーラーと連携するための事業活動が完全に自由になりました。より広範なエコシステムに関わることができる完全な自由を手に入れたのです。」

この言葉は、他社に制約されずに自由に事業活動ができることを意味します。このインタビューの文脈では、キンドリル社は、IBMから分社化されたことによって、これまでにはできなかった事業を行える自由を得たという意味合いで、この言葉は使われています。

この言葉は、実は、特許の重要性を語るときにもよく使われます。特許権は、その保有者がある技術を独占して使用することを可能にします。つまり、自社が持っている特許技術を使っている他社に対して、その事業を止めさせることもできます。ですから、自社のビジネスが他社から止められずに、事業活動を行う自由を得るためには、価値ある特許を取得しておくことが重要になります。事業を行うための道具としての特許をうまく活用することをぜひ考えてください。

キンドリル社に移った元同僚もいるので、どうなっていくか楽しみです。