中小企業にIPweのスマートプールへの加入を勧める理由

IPweは、2022年3月9日、nChain社がブロックチェーン・スマートプールの最初のファウンダーになったことを発表しました。 

スマートプールは、IPweが開発した新しいタイプのパテントプールです。主要なイノベーションリーダー企業(以下、「ファウンダー」)が、先端技術や新興技術に関する特許群を、その技術を利用する他の企業(以下、「メンバー」)にライセンス提供します。

スマートプールは、ファウンダーにとっては、ライセンス機会を大幅に拡大し、また、自社技術の採用を促進し、研究開発への投資収益率(ROI)を向上させることに役立ちます。一方、メンバー企業には、リーダー的な企業の特許技術を利用することが可能とし、また、第三者から特許権を主張された場合の防衛手段も提供されます。

特に中小企業やスタートアップ企業にスマートプールに加入することを勧める理由は、中小企業等は経営資源が限られるため、自社単独で十分な特許ポートフォリオを構築することが難しいからです。例えば、このブロックチェーン・スマートプールに加入すれば、現時点でも、ブロックチェーンのリーダー的企業であるnChain社の1,000件以上の特許技術を利用することが可能になります。

もう一つの理由は、そのコストが驚くほど低いことです。会費は、会員企業の収益レベルに応じて設定され、中小企業やスタートアップ企業に負担が少なくなるように設計されています。具体的には、年商100万ドル未満の中小企業には無料会員制度があります。また、年間売上高が100万ドルから1,000万ドルの中小企業は500ドルです。コストパフォーマンスが非常に高いと思うのです。低いコストで特許リスクを低減しつつ、自分のビジネスに経営資源を集中させることができます。これは素晴らしいことだと思います。

現在、ブロックチェーンの他に、メタバースとバーコード(デジタルリンク)の技術についてのスマートプールが運営されています。

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