経産省「標準必須特許のライセンスにおける誠実交渉指針」を策定

標準必須特許(SEP)に関わる紛争が世界各国で発生しており、今後、異業種間でのSEP紛争が増加することが予想されます。そのため、日本政府(経済産業省)は、SEPライセンス交渉において、特許権者と実施者がとるべき望ましい対応を示しました(*1)。以前(2018年)には、特許庁が「標準必須特許のライセンス交渉に関する手引き」を公表しています(*2)。特許庁の手引きは、国内外の裁判例、競争当局の判断、ライセンス実務をもとに、ライセンス交渉に関する論点を客観的にまとめたものだったのに対し、今回の経済産業省の文書は […]

中小企業にIPweのスマートプールへの加入を勧める理由
IPwe Smart Pool

IPweは、2022年3月9日、nChain社がブロックチェーン・スマートプールの最初のファウンダーになったことを発表しました。スマートプールは、IPweが開発した新しいタイプのパテントプールです。主要なイノベーションリーダー企業(以下、「ファウンダー」)が、先端技術や新興技術に関する特許群を、その技術を利用する他の企業(以下、「メンバー」)にライセンス提供します。スマートプールは、ファウンダーにとっては、ライセンス機会を大幅に拡大し、また、自社技術の採用を促進し、研究開発への投資収益率(ROI)を向上させることに役立ちます。一方、メンバー企業には […]

技術の採用を促進するための新しい方法
Smart Pool

貴社は、新たに開発した技術の採用を促進したいとお考えですか?もしそうなら、特許を活用する新しい方法をご紹介させていただきます。当社と提携しているIPweが「スマートプール」という新しい特許プールの運用を開始しました。これは、新技術の特許ポートフォリオを保有するイノベーションリーダーが、そのイノベーションの採用を促進するために、その技術を使用したい企業に、非独占的なライセンスを提供するコンソーシアムです。AI、ブロックチェーン、スマートコントラクトといった技術を採用したIPweのプラットフォームを使うことによって取引コストを低く抑えられます。その結果、特許保有者は、競争力のあるライセンス価格を提示することが可能になり […]

オプジーボ訴訟で裁判所が和解を勧告
Settlement

「オプジーボ」の特許の分配金をめぐり、2020年6月に京都大学の本庶佑特別教授が小野薬品工業に対して、約262億円の支払いを求める訴訟を大阪地方裁判所に提起しました。報道によれば、その裁判所が、2021年9月に双方に和解を勧告し、具体的な金額を盛り込んだ和解案を提示し、現在も、和解協議が行われているそうです。この紛争の経緯については、以下の過去の記事をご覧ください。日本のノーベル賞受賞者がオプジーボ特許のロイヤルティ率の引き上げのために国民の支持を求める 日本人の国民性のせいか、多くの日本人または日本企業は、紛争解決のために裁判を避ける傾向があります。裁判所も[…]

ライセンスされた特許の訂正の機会を確保するよう日本政府が検討中
Correction of Patent

現行法では、ライセンシーがいる場合、特許権者はライセンシーの同意なしには訂正を行うことができないことになっています。そのため、標準必須特許(SEP)を多くの企業にライセンスしているような場合には、訂正を行うにはすべてのライセンシーの同意を得なければなりません。また、特許を特定しない包括的なクロスライセンス契約を締結した場合には、契約の対象となるすべての特許について相手方の同意を得る必要があります。すべてのライセンシーから同意を得ることは現実的には難しいでしょう。その結果、誰かが無効審判を請求した場合、それに対応できずに特許権を失うことになりかねません。

米国IRSの要請は、日本政府が日本の特許の価値を高める動機になるか
Tax payment

報道によれば、米国当局が日本企業に対して、米国で獲得したデータやブランド価値などの知的財産から得た利益について納税を迫っているそうだ。 US pushes Japan Inc. to pay taxes on IP profit from America このようなマーケットアプローチのアイデアが出てくると、データやブランドだけでなく、そのうち特許も議論の対象になってくるかもしれません。 特許実務では、輸出管理規則に従って最初に出願すべき国を決定するために、その発明の譲受人(所有者)の本国と居住地が検討されます。その情報は、納税国や納税額の決定するためにも使用されることがあります。

IPwe特許取引プラットフォームの日本語ユーザーインターフェースがリリースされました
IPwe platform

本日、IPwe特許取引プラットフォームの日本語ユーザーインターフェースがリリースされました。IPweプラットフォームは、AI(人工知能)とブロックチェーンを使った世界初の特許取引プラットフォームです(詳しくは、こちらをご覧ください)。 この度の日本語ユーザーインターフェースの提供により、IPwe特許取引プラットフォームが、日本のお客様にとって、より使いやすいものとなり、お客様が特許資産をより有効に活用し収益を向上させるのにお役に立てば幸いです。   当社は、IPwe特許取引プラットフォームの日本のお客様をサポートをしておりますので、お気軽にお問い合わせください。

IPweが特許情報フェア&コンファレンスに出展
IPwe in Patent Information Fair

IPweは、2019年11月6日~8日に東京で開催された「特許情報フェア&コンファレンス」に東芝デジタルソリューションズ(以下、東芝)と共同出展しました。 当社ワタナベリサーチ&コンサルティングは、IPweの日本でのマーケティング活動を支援しており、今回のフェアでは、人工知能(AI)とブロックチェーンを活用した世界初のグローバル特許取引プラットフォームであるIPweプラットフォームをご紹介させていただきました。

IPwe特許取引プラットフォームのページを用意しました
IPwe Platform

AIとブロックチェーンを使った世界初の特許取引プラットフォーム、IPweプラットフォームの概要、アカウントの作成方法や特許売却/ライセンス・プログラムの作成方法を掲載したページを用意しましたので、是非こちらからご覧ください。

特許制度を利用して地球温暖化を止める
Global Warming

10月12日に日本を襲った超大型台風「ハギビス」。私は無事でしたが、翌日には21件の河岸崩壊が報告されました。日本では9月上旬に台風ファクサイが発生したばかりです。ファクサイは、関東地方に上陸した台風の中では、記録的な強さだったと言われています。この台風の影響で、まだ回復できていない人もいます。 最近の台風は非常に強力です。第4次全米気候評価報告書(NCA4)で予測されているように、台風の降雨量や強度が増加しています。これは、地球温暖化の影響で海面温度が上昇していることが原因です。